イタリアの話
イタリアにまつわる話の一覧です。
- コーヒーを二杯分払って、一杯だけ飲む。ナポリの「カフェ・ソスペーゾ」は、余分に払ったコーヒー代を、あとで必要とする誰かの一杯に残す習慣。相手を知っている必要…
- 裁判の被告は、すでに亡くなった教皇。897年、ローマで教皇フォルモススの遺体を対象にした裁判が開かれた。後世に「死体裁判」と呼ばれる、教会内部の権力争いの…
- バケツをめぐる戦争。名前だけだと、話が逆になる。1325年、ボローニャとモデナの対立は「バケツ戦争」として知られる。ただし、バケツを盗んだから開戦したという単純な話で…
- 揚げナスにチョコレート。イタリアのアマルフィ海岸には、揚げたナスをチョコレートと重ねるデザートがある。ナッツや砂糖漬けの果物を加える作り方も。
- ポンペイ遺跡に、毎日通う犬がいた。野良犬アルゴは子犬のころからポンペイ遺跡を訪れ、開門時間を覚えた。朝は最初に入り、夕方は最後に出ることも。観光客や考古…
- 反乱に失敗した一族は、家の紋章まで変えさせられた。1310年のヴェネツィアでティエポロらの反乱が失敗すると、首謀者の邸宅は壊された。年末にはティエポロ家とクエリーニ家の…
- 火事で本を失った医師の手紙。それ自体も消え、再発見された。古代ローマの医師ガレノスは192年の大火で本や医療器具を失い、悲しみへの向き合い方を書いた。原文も失われたと思われてい…
- トーゴ初の冬季五輪選手。2人とも国内で育っていない。西アフリカのトーゴは2014年に初めて冬季五輪へ参加した。国に雪はなく、出場した2人の女性選手はどちらもトーゴで育った…
- 鏡のどこに光が当たる?レオナルドは道具で解こうとした。球面の鏡で、ある点から別の点へ光を反射させる場所を探す『アルハゼンの問題』。11世紀のイブン・アル=ハイサムが一般化し…
- 帽子を脱ぐと失礼。だから中国のミサではかぶった。17世紀の中国では、頭を覆わないことが無礼とみなされる文化に合わせ、宣教師がミサ中にかぶる儀式用の帽子『祭巾』が認めら…
- 古代都市のモザイクを分析。石だと思われた材料はガラスだった。18世紀の博物学者ヨハン・ヤコブ・フェルバーは、ポンペイのモザイクの試料を研究者トルベン・ベリマンに渡した。その分析に…
- 歌手本人はイタリアで公演中。ドイツの出演者は偽者だった。『Dragostea din tei』のカバーで人気を得た歌手Haiducii。ドイツで予定された複数の公演には、本人…
- オペラは悲劇のはず。衣装が二度も足元へ。1935年、歌手エットーレ・ヴェルナがボストンの劇場で『リゴレット』の主役を演じた際、衣装の下部が足首まで落ちるハプニ…
- 売れ残ったサッカー選手シール。4枚ずつ袋に入れて売った。イタリアのジュゼッペ・パニーニは1960年、売れ残ったサッカー選手のシールを買い取った。翌年、4枚入りの袋で売り出すと…
- 敵艦隊が来る。ローマ軍は輸送船を縛って『海上の壁』にした。第二次ポエニ戦争中、現在のチュニジアにあるウティカを包囲したローマ軍は、カルタゴ艦隊の接近を知った。船を互いに結び、輸…
- 舞台で共演した名歌手二人には、生まれた町より近い接点があった。イタリアのソプラノ歌手ミレッラ・フレーニとテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティは、ともにモデナで育ち、幼いころ同じ乳…
- フィンランド映画のローマ初上映で、飲み物まで現地仕込みにした。フィンランド映画『100 Litres of Gold』の2024年ローマ映画祭での上映に合わせ、制作者は伝統的な酒サ…
- 教皇ドヌス2世は、記録の読み違いから生まれた人物だった。中世の教皇名簿で称号『domnus』が名前と取り違えられ、10世紀に在位したはずのドヌス2世が記載された。後代には肖像…
- 古代ローマの名弁論は読めるのに、裁判の結果は分からない。紀元前54年、キケロはグナエウス・プランキウスを弁護した。『プロ・プランキオ』の演説は現存するが、被告が有罪だったか無…
- 教皇が英国の王子に王位を提示。本人は現地へ行かなかった。1254年、教皇側は10歳の英国王子エドマンドにシチリア王国の王位を提示した。父ヘンリー3世は息子に代わって受け入れた…
- 街の合戦で飛んでくるのは、オレンジイタリアのイヴレーアのカーニバルには、オレンジを投げ合う行事がある。地上のチームと荷車の側が向き合って、街が果物の戦場…
- 涙を集めた瓶、と思われていたけれど古代の墓から出る細い瓶には「涙の瓶」という名前がついた。昔は参列者の涙を入れたと考えられたが、その用途を示す証拠はない…
- 高さ50cmを超える、昔の厚底靴が残っているルネサンス期に流行したショピンは、木やコルクの高い底を持つ履物。現存するものには、高さ50cmを超す例もある。ヴェネツ…
- スコパは、場のカードをさらう「ほうき」のゲームイタリアのカードゲーム、スコパ。その名は「ほうき」を意味する。手札と同じ値の場札、または値の合計が一致する札を取る。場…
- このカードゲームでは、3がキングより強いイタリアのブリスコラは、40枚のカードで遊ぶ。カードの強さでは、エースの次が3。その下にキングなどが続く。3を取ると1…
- タランテラの名には、地域ごとの踊りが入るタランテラは、南イタリアの速い踊りとして知られる。でも一種類だけではなく、地域ごとに踊り名や形が違う。カンパニアのタン…
- 塔の上の人影は、時刻を知らせる仕掛けジャックマールは、鐘をハンマーで打つ機械仕掛けの人形。時計塔などの高い場所に置かれる。木や金属でできた人の姿が、時刻を…
- 裸足で優勝。次は靴を履いて優勝アベベ・ビキラは、1960年のローマ五輪のマラソンを裸足で走り、金メダルを獲得した。4年後の東京では、今度は靴を履いて…
- 脚の装具を使った少女が、五輪で三つの金ウィルマ・ルドルフは幼いころにポリオにかかり、左脚の力が弱くなった。治療を受け、12歳ごろには装具なしで歩けるように。…
- ヤツメウナギみたいな名前で、牛の胃フィレンツェのランプレドットは、牛の第四胃を煮込んだ料理。パンにはさんで食べる街の軽食でもある。名前はイタリア語のヤツ…
- 勝利を刻んだ巨大な壺が、床に重すぎたナポレオンのために用意された大理石の壺は、敗戦後に英国へ渡り、ワーテルローでの勝利を刻む彫刻で飾られた。ウィンザー城の…
- 意味のない文字で、百科事典を作った人がいるイタリアの芸術家ルイジ・セラフィーニは、奇妙な絵と架空の文字による『コデックス・セラフィニアヌス』を作り、1981年に…
- 十九世紀に、手書きの署名を遠くへ送る装置があったカゼッリが開発したパントテレグラフは、電信線で手書き文字や絵を送る初期のファクス装置。1860年には、作曲家ロッシーニ…
- 自分の記念碑ができた時、犬のフィドもその場にいたイタリアのフィドは、戦争で亡くなった飼い主をバス停で待ち続けた犬として知られた。1957年、町は忠実さをたたえる像を制…
- 塩への課税に、町が反乱した1540年、イタリアのペルージャは教皇側の塩税に反発して反乱を起こした。塩は食べ物を保存する大切な品で、町には課税免除…
- 結婚相手は、ヴェネツィアの海ヴェネツィアのセンサ祭では、市長がかつての総督の役を担い、潟へ指輪を投げる。町と海の結婚を象徴する儀式だ。船の行列や競…
- ドレスを作った女性が、生き物を調べる水槽を作ったジャンヌ・ヴィルプルー=パワーは、パリで裁縫や刺繍を手がけ、王族の婚礼衣装も制作した。シチリアへ移った後は海の生き物を…
- 細い首と丸い体を持つ甲虫には、目も飛ぶ翼もないレプトディルスは、スロベニアやクロアチア、イタリアの一部の洞窟にすむ甲虫。長い脚と触角、細い胸部、ドーム状の上翅で丸く…