中国の話
中国にまつわる話の一覧です。
- 紫禁城には、猫の『警備員』がいる。北京の故宮には150〜200匹ほどの猫が暮らすとされる。博物館は避妊・去勢や健康管理を行い、猫は収蔵品に近づくネズミを…
- 女性が歌う映画。歌声を吹き替えたのは男性だった。1931年の中国映画『歌女紅牡丹』で主演した胡蝶の歌は、女性役を得意とした男性の京劇俳優・梅蘭芳が吹き替えた。映画は初…
- 草原より森が好きな、少し変わった野ウサギ。マンシュウノウサギは中国東北部やロシア東部の森に暮らし、開けた場所を避ける。野ウサギの仲間は通常、身を隠せる開放地を好…
- 英国の小説が、日本語と中国語を経て映画に。1926年の中国の無声映画『空谷蘭』は、英国小説を日本語訳、さらに中国語訳を通して映画化したもの。中国の観客に合わせて…
- 子どもの童話集なのに、社会の苦しさも描いた。葉聖陶の『稲草人』は1923年に中国で刊行された23編の童話集。幼い子の純粋さを描く話だけでなく、農民や労働者の苦しみ…
- 初期の中国ポップス。作家の評は『猫の声』だった。1928年に李明暉が録音した『毛毛雨』は、初期の中国ポップスとして人気を集めた。一方、作家の魯迅は歌声を吊された猫の騒…
- 倒産寸前の映画会社。最後のお金で作った一本が当たった。1922年に上海で設立された明星影片公司は、初期の喜劇が振るわず1923年に資金難へ。残った資金を『孤児救祖記』の製作…
- チャップリンが上海に来た映画。本人の訪問は14年後。1922年の中国の喜劇映画『滑稽大王遊滬記』は、チャップリンそっくりの俳優が上海を訪れる架空の話だった。本物のチャップ…
- 近代中国演劇の始まりとされる舞台。上演したのは東京の中国人学生。1907年、東京の中国人留学生による春柳社が、米小説『アンクル・トムの小屋』を改作した劇『黒奴籲天録』を本郷座で上演し…
- 標高4000mを超えても、オダマキが咲く。中央アジアからヒマラヤ周辺に分布するAquilegia moorcroftianaは、オダマキ属で最も高い場所に育つ種…
- 映画の荒波を作ったのは、揺れる白い布とビニール袋。2021年の映画『A New Old Play』は、四川の伝統劇の俳優の人生を描く。監督チウ・ジョンジョンは、あえて作…
- 帽子を脱ぐと失礼。だから中国のミサではかぶった。17世紀の中国では、頭を覆わないことが無礼とみなされる文化に合わせ、宣教師がミサ中にかぶる儀式用の帽子『祭巾』が認めら…
- ランタンみたいに下を向くユリ。雨から花の中身を守る。中国西部の標高2500〜4500メートルに育つユリの一種 Lilium lophophorum。花は下向きで、先が合わ…
- ニレの葉に、ジグザグ線。描いたのは小さな幼虫だった。中国や日本に由来するニレの仲間を食べるハバチの幼虫は、成長の初めに葉を特徴的なジグザグ形に食べる。その跡から英語では「…
- 『不老不死は学べる』と著した詩人。皇帝にはその話を避けたという。唐代の道士・詩人、呉筠には『神仙可學論』という著作がある。一方、唐の二つの正史は、玄宗皇帝との間では不老不死の修養につ…
- 1931年の中国映画。フィルムは残ったが、歌声は失われた。『銀漢双星』は1931年に公開された中国映画。せりふは字幕で示し、歌は別の媒体に録音して上映時に流す方式だった。初期中…
- 中国で『オセロ』が舞台に。台本は日本語訳を経由した。20世紀初めの春柳社の後継劇団は、シェイクスピアの『オセロ』を日本語訳から『裏切り者』として脚色した。中国で初めての本…
- 仙人たちの手品をまねた主人公。自分の脚だけ本当に切ってしまう。明代の小説『南遊記』の一場面。華光を仏教へ改宗させようとした羅漢たちは、手足を切るふりをする。華光がまねると右脚を本当…
- 山から寺へやって来るサル。世話をする尼僧に会いに。中国・浙江省のチベットマカク、星星は片腕を失ったあと、山中の寺で世話を受けるようになった。野生のまま暮らしながら年配の…
- 道ばたのタンポポにも、1300年以上の文献史がある。モウコタンポポの葉については、659年に編まれた中国の本草書『新修本草』に記載がある。ありふれて見える植物も、人が名前…
- 古代中国の墓から鈴。多くは犬の首に付いていた。中国の殷代後期の遺跡・殷墟では、約350個の『鈴』が見つかっている。その多くは副葬された犬の首元にあった。鐘は陶器から…
- 占領下の香港から脱出。それでも看護を続けた。米国生まれのエルシー・チンは1941年の香港で負傷者を看護した。日本軍占領後、農民に変装して中国本土へ逃れ、中国紅十字…
- 映画会社を作った兄弟。主演は弟と、その恋人。1925年に上海で設立された華劇影片公司は、張慧民と兄が興した映画会社。作品の多くで張慧民と恋人の呉素馨が主演し、呉は…
- 蔵書7万冊が封じられた。歴史家は子どものノートに書いた。中国の歴史家・顧頡剛は文化大革命中、7万冊を超える蔵書を使えなくなった。研究を見つからずに続けるため、子どもの机にあっ…
- 派手な人形の映画ではない。それでも『中国版バービー』。2024年の中国映画『好东西』は、シングルマザーと隣人の女性の暮らしを描くコメディドラマ。女性たちを中心にした語りが注…
- 本の挿絵に誰を入れる?明代の出版人は自分を入れた。16~17世紀の中国で活動した出版人・余象斗は、自分が出す本に自身の肖像画をたびたび載せた。当時、著者の肖像を入れる例…
- トロイ戦争の絵巻物?作ったのは17世紀マカオの職人。1620年代、明代の中国人職人がマカオでトロイ戦争を描いた7枚組の刺繍壁掛けを制作した。西洋古典を題材にしながら、雲や…
- 研究が抑圧された時代、心理学者は50万字の原稿を隠れて書いた。中国の心理学者・潘菽は、文化大革命で心理学の研究が抑圧されるなか、理論を密かに書き続けた。草稿は約50万字に達し、改革…
- カギムシに似た太古の小動物は、頭に触角を二組つけていた。中国・雲南省で見つかった約5億2000万年前の化石『アンテナカントポディア』は、現生のカギムシに近い系統と考えられる。…
- 明の皇帝は、後宮の女性に死を強いる慣行をやめさせた。15世紀の明の英宗は二度目の在位中、皇帝の死後に側室が自害する慣行を廃止した。宮廷の制度には、権力者の死が別の命まで奪…
- 北京の冬季五輪、旗を持つ選手の上着はなかった。2022年の開会式で、米領サモア唯一の出場選手ネーサン・クランプトンは上半身裸で旗を持って入場。伝統的なサモアの衣装を…
- 海賊の終わり方が、交渉だった鄭一嫂は夫の死後、中国沿岸の海賊連合を率いた。1810年には清の当局と降伏を交渉し、自身の訴追を免れた。映画のような最…
- 作家の晩餐会の同伴者は、小さな上着のテナガザル作家エミリー・ハーンは、1930年代の上海で、飼っていたテナガザルのミスター・ミルズを晩餐会へ連れて行ったと記される。…
- 羽根の付いた道具を、手を使わず蹴り続ける中国のジェンズは、羽根の付いた道具を地面に落とさずつなぐ遊びや競技。足などを使うが、手は使わない。輪になって蹴り合う形…
- 100粒の数珠で、長い道の歩数を数えた19世紀、ナイン・シンらは英国の測量隊で、チベットへ向かうための訓練を受けた。普通は108粒の数珠を100粒に変え、1…
- 人が減った漁村で、家々を植物が包んだ中国・嵊山島の后頭湾は、かつて漁業で栄えた村。1990年代から人口が減り、使われなくなった家が緑に覆われた。その景観が…
- 1907年の自動車レースでは、燃料をラクダで先回りさせた1907年、北京からパリまで自動車で走る競争が行われた。途中には燃料を置く地点があらかじめ設けられ、ラクダで燃料を運ん…
- 猫への手紙が多すぎて、担当者がついた英国軍艦アメジストの猫サイモンは、1949年の揚子江での事件で負傷した後も、船のネズミ退治を続けた。評判が広まると、猫…
- 落ち葉に見えるものが、蛾だった日本、台湾、中国の一部にいる Uropyia meticulodina は、成虫が枯れ葉に似る蛾。羽を広げた幅は約45…
- 奇妙すぎる化石は、背中のトゲを脚だと思われたカンブリア紀の生き物ハルキゲニアは、脚と背中のトゲを持っていた。1977年の復元ではトゲを歩く脚、本当の脚を背中の触手…