フランスの話
フランスにまつわる話の一覧です。
- 世界を一周した女性。仕事は植物を集めること。ジャンヌ・バレは18世紀の植物採集者。ブーガンヴィルの探検に参加し、世界一周を完了した最初の女性として知られている。
- 1518年、街で人々が踊り続けたと記録された。ストラスブールで起きた「踊りのペスト」。何週間も踊る人々がいたとされるが、原因には複数の説があり、死者数の記録にも争い…
- 空を飛ぶために、海を渡った。ベシー・コールマンはフランスで飛行を学び、1921年に国際的な操縦資格を得た。米国で人種や性別の壁に直面した彼女は、国…
- 郵便配達員が、33年かけて宮殿を建てた。フランスのフェルディナン・シュヴァルは、理想宮と呼ばれる独特な建物を作り続けた。建築家としてではなく、郵便配達員として…
- 映画の先駆者が、列車の旅の途中で消えた。初期の動画撮影で知られるルイ・ル・プランスは、1890年にフランスで失踪した。何が起きたのか、確定した説明はない。
- 電線がないのに、遠くへ文字を送った。腕木などの形を変え、その信号を次の塔から読む光学式通信。塔をつなぐことで、人が運ぶより速く情報を遠方へ伝えられた。
- 公衆トイレが、国の文化財になった。1905年に造られたパリの地下公衆トイレ『ラヴァトワール・マドレーヌ』。アールヌーボー風の豪華な内装を持ち、歴史的記念…
- 2日で録った音が、何十年もヒップホップに残った。フランスのバンドCortexのアルバム『Troupeau Bleu』は1975年7月15〜16日に録音された。のちに多…
- トーゴ初の冬季五輪選手。2人とも国内で育っていない。西アフリカのトーゴは2014年に初めて冬季五輪へ参加した。国に雪はなく、出場した2人の女性選手はどちらもトーゴで育った…
- 派手すぎると批判された。抑えたら、今度は地味すぎた。アレキサンダー・マックイーンは、服より演出が目立つと批判されてきた。2005年のパリのショーでは演出を控え、服を前面に…
- 映画の荒波を作ったのは、揺れる白い布とビニール袋。2021年の映画『A New Old Play』は、四川の伝統劇の俳優の人生を描く。監督チウ・ジョンジョンは、あえて作…
- 出演者の声を監督が吹き替え。条件は『次の長編にも出して』。ゴダール監督の短編『Charlotte and Her Boyfriend』で、出演したジャン=ポール・ベルモンドは軍…
- 酒場に飾られた『二日酔い』。ゴッホは完成を気にかけていた。ロートレックがシュザンヌ・ヴァラドンを描いた『The Hangover』は、パリのクラブ『ル・ミルリトン』に常設された…
- 1358年の和平案。フランスの約4分の1が条件だった。百年戦争中の第一次ロンドン条約では、フランス王の身代金と和平の代わりに、フランス領の約4分の1をイングランドへ譲ること…
- 綱渡りの舞台へ。最後の出演は76歳だった。フランスのマダム・サキは19世紀に活躍した綱渡り師。70代まで演技を続け、1862年に76歳で最後の舞台に立った。その…
- 画家ロートレックの肖像画。描かれたのは厨房で料理する姿。エドゥアール・ヴュイヤールが1898年に描いたロートレックは、フランスの別荘でポーズを取るのではなく、台所でオマールエ…
- カンヌでは賛否が割れた。数十年後、評価が変わった。映画『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』は1992年のカンヌ映画祭で厳しい反応を受けた。ブーイングと拍手…
- 書道家の作品が、スケートボードからサッカーのシャツへ。カタールの書道家ファトマ・アル・シャルシャニは、パリ・サンジェルマンから二度デザインを依頼された。2023年にはスケー…
- 捕虜の王が、国土のほぼ半分を渡す条約に署名。国内が拒んだ。百年戦争中の1359年、捕虜となっていたフランス王ジャン2世は、広大な領土をイングランドへ譲る第2次ロンドン条約を結ん…
- 不道徳としてパリで本を押収。かえって読みたい人が増えた。プレヴォーの小説『マノン・レスコー』は1731年に刊行され、結婚しない恋人たちや犯罪を描いた。1733年、道徳上の問題…
- 緑化屋根に植える多肉植物。サラダやスープにも使われる。ヨーロッパや北アフリカに自生する多肉植物Petrosedum forsterianumは、低く広がる姿を生かして緑化屋…
- 1343年の英仏休戦。紙の上の和平は、ブルターニュには届かなかった。百年戦争中の1343年、英仏はフランスのマレストロワで休戦を結んだ。領土は当面それぞれの占領地を維持し、恒久和平も話し…
- パンの大会に勝つと、大統領官邸への納入役になる。パリ市は1994年から、毎年バゲットのコンクールを開く。長さや重さなどの基準を満たしたパンを審査し、優勝店は一年間、仏…
- 「今のは皮肉です」を、句読点で知らせたい1899年、フランスの詩人アルカンテール・ド・ブラムは皮肉を示す記号を提案した。逆向きの疑問符に似た形だ。口調が聞こえ…
- ロブスターの動き方が、国同士の議論に1960年代初め、ブラジル沖の漁獲をめぐってフランスと対立が起きた。ブラジルはロブスターが海底を歩くと主張し、フランス…
- ペニョワールの名には、髪をとかす動作が残るペニョワールは、長い室内用の上着などを指す言葉。語源はフランス語で、髪をとかすことを表すpeigner。髪を整える時に…
- ペタンクの名は、投げる時の足の姿勢に由来するペタンクは、目標の小さな球へ自分の球を近づける遊び。投げる時は、円の中で両足を地面に置く。助走を使う競技から、走らずに…
- サボタージュの木靴投げ説は、確かな説明ではないフランスの木靴サボには、機械へ投げ込んで壊したからサボタージュの語が生まれた、という説明がある。でも確かな語源としては…
- 作曲家サティは、同じ色のスーツを7着買ったエリック・サティは1895年、少額の遺産を使って同じ黄褐色のスーツを7着買った。「ベルベットの紳士」と呼ばれる時期の姿…
- 庭の廃墟が、本当に壊れた建物とは限らない大きな庭園では、古い修道院や神殿風の建物を、飾りとして新しく作ることがあった。フォリーと呼ばれる装飾建築の一種。遺跡の…
- ハハは、景色を遮らずに動物を止める境界庭のハハは、壁を地面の下へ沈めるような溝の構造。家畜が庭へ入るのを防ぎながら、遠くの景色を遮らない。柵を見せないことで…
- 戦傷を負った人へ、画家の技術を届けた第一次世界大戦中、彫刻家アンナ・コールマン・ラッドは、顔に傷を負った兵士のためのマスクを作った。負傷前の写真を参考に形…
- 指が硬すぎた機械に、柔らかな皮を付けた1737年、ヴォーカンソンはフルートを吹く等身大の人形を作った。レパートリーは12曲。ところが機械の指が硬く、楽器をう…
- 大人が持ち上げられない箱の手品ロベール=ウーダンの舞台には、小さな木箱を持ち上げる演目があった。子どもは簡単に持てるのに、次に来た大人は持ち上げられ…
- 1878年の展示は、太陽の熱で冷たさを見せた1878年のパリ万博で、オーギュスタン・ムーショと助手のアベル・ピフルは、太陽熱を使う機関を展示した。成果の一つは、集…
- 皇帝の息子の誕生は、気球からも伝えられたソフィー・ブランシャールは、ナポレオンの息子が生まれた時、パリ上空を気球で飛び、誕生を知らせる紙をまいた。公式の祝祭で…
- 1852年の飛行船は、風に逆らえなかった1852年、アンリ・ジファールは蒸気機関で動く飛行船で、パリから約27キロ飛んだ。曲がったり円を描いたりすることはでき…
- 鉄板の熱を、背後の部屋へ回したベルギー南部などでは、台所の暖炉の背後の壁に鉄板を組み込み、向こう側の部屋へも熱を伝える仕組みがあった。板の周りに戸棚…
- 通信を取り戻す道は、ペダルでつないだ第二次世界大戦中、ナンシー・ウェイクのチームは無線機と暗号を失い、ロンドンへ連絡する手段が必要になった。彼女は別の無線…
- カヌレは、外側との落差が持ち味ボルドー地方の菓子カヌレは、溝のある小さな筒形。外は濃く焼けた厚いカラメル状の層で、中は柔らかい。ラムとバニラの風味も…
- 空を飛ぶ前には、自転車で宙を飛んだエレーヌ・デュトリューは、自転車競技で活躍した後、曲芸も行った。1903年には縦の走路で一回転し、自転車で約15メート…
- パズル・ジャグは、飲み方を考えさせる器パズル・ジャグの首には穴が開いている。普通の水差しのように傾けて飲もうとすると、こぼれる仕掛けだ。器の中には隠れた管が…
- 塔の上の人影は、時刻を知らせる仕掛けジャックマールは、鐘をハンマーで打つ機械仕掛けの人形。時計塔などの高い場所に置かれる。木や金属でできた人の姿が、時刻を…
- 一時間走った後、もっと走れたと振り返った2017年、105歳のロベール・マルシャンは、自転車で一時間に22.547キロを走った。その後の発言では、残り10分の…
- 標本の間を動くため、肘掛け椅子を改造したフランスのベルジェールは、背や側面に布を張った肘掛け椅子。ダーウィンはその椅子に車輪を付け、書斎の標本から別の標本へ動…
- 有名じゃないから断られた。その海を渡った1950年、フローレンス・チャドウィックは知名度不足を理由に英仏海峡の水泳大会への参加を断られた。自費で挑戦し、同年8…
- 偽物の戦車は、少し見えるように隠した第二次大戦中、米軍のゴースト・アーミーは、空気で膨らませた戦車などで部隊の存在を装った。偽装を完全にすると相手に見つけ…
- 勝利を刻んだ巨大な壺が、床に重すぎたナポレオンのために用意された大理石の壺は、敗戦後に英国へ渡り、ワーテルローでの勝利を刻む彫刻で飾られた。ウィンザー城の…
- 宇宙から帰った猫は、あとで名前をもらった1963年10月18日、フランスの実験で猫が宇宙へ送られ、帰還した。飛行前の呼び名はC341。報道で付いたフェリックス…
- カタツムリで遠くへ文字を送ろうとした人がいた1850年、フランスのブノワは、交尾したカタツムリ同士が離れても通じ合うと主張した。24匹を文字に対応させ、片方を触る…
- 十九世紀に、手書きの署名を遠くへ送る装置があったカゼッリが開発したパントテレグラフは、電信線で手書き文字や絵を送る初期のファクス装置。1860年には、作曲家ロッシーニ…
- 金を運んだ箱を開けると、鉛が入っていた1855年5月15日、ロンドンからフランスへ運ばれる金が列車内で盗まれた。金の代わりに鉛が入れられ、箱はそのまま海を渡…
- 1907年の自動車レースでは、燃料をラクダで先回りさせた1907年、北京からパリまで自動車で走る競争が行われた。途中には燃料を置く地点があらかじめ設けられ、ラクダで燃料を運ん…
- 動物を描く画家が、ズボンをはくため警察に許可を求めた19世紀フランスの画家ローザ・ボヌールは、動物を観察するため家畜市場にも通った。そこで作業しやすい服としてズボンを選ん…
- 飛行機から落ちて、駅で救助された1943年、米航空兵アラン・マギーの爆撃機がフランス上空で被弾した。使えないパラシュートを抱えた彼は機外に投げ出され、…
- 本国は戦争寸前、現地の二人は乾杯1898年、現在の南スーダンにあるファショダで、フランス隊と英・エジプト側の部隊が対峙した。植民地争奪で本国の世論は激…
- 電話でオペラを聴くサービスが、1890年にあった1890年のパリで、電話回線を通して演劇やオペラを聴くテアトロフォンがサービスになった。家庭の契約者だけでなく、ホテル…
- 靴下を編む機械は、1589年に作られた英国のウィリアム・リーは、1589年に靴下などを編む機械を発明した。手で編む動きを機械に移したが、初期の布は粗く、その…
- 壁の欠けた場所を、レゴで埋める人がいる芸術家ヤン・フォアマンのDispatchworkは、傷んだ街の壁に色鮮やかなレゴのブロックをはめる作品。地味な欠け目が…
- 暖炉と毛皮でも、ペンが持ちにくい冬だった1708〜1709年、ヨーロッパは厳しい寒波に見舞われた。オルレアン公爵夫人は、暖炉を燃やし、扉を閉め、毛皮に包まれて…
- 18世紀のパリで、サイがかつらの流行になったインドサイのクララは1741年にロッテルダムへ到着し、欧州各地で見せ物として巡業した。1749年のパリでは詩や歌の題材…
- ドレスを作った女性が、生き物を調べる水槽を作ったジャンヌ・ヴィルプルー=パワーは、パリで裁縫や刺繍を手がけ、王族の婚礼衣装も制作した。シチリアへ移った後は海の生き物を…
- 染物の仕事で得た知識が、身分証作りに役立ったアドルフォ・カミンスキーは若いころ、フランスの染物店で働き、色の化学に興味を持った。第二次大戦中、父の偽の身分証を探す…