イギリスの話
イギリスにまつわる話の一覧です。
- 隣町と時刻が違う。列車には困る。各地が別々の地方時を使っていた時代、鉄道は時刻をそろえる必要に迫られた。英国では1840年にグレート・ウェスタン鉄道が…
- “table” する。議論する? 保留する?議会の用語では、英国側は議案を審議に出す意味。米国側では審議をいったん止める意味で使われる。ただし、具体的な手続きは議…
- 一軒の家に、注文していない業者が殺到。1810年のロンドン。セオドア・フックが大量の手紙で商品やサービスを一つの住所へ手配し、人や荷物が押し寄せる騒ぎを起こ…
- スパゲティが木になる。BBCが放送した冗談。1957年4月1日、BBCはスイスでスパゲティを収穫する映像を放送した。エイプリルフールの作り話だったが、育て方を問い…
- 海の上で現在地を知る。それに賞金が出た。1714年の英国の経度法は、船の経度を正確に求める実用的な方法に報奨を設けた。航海で自分の東西の位置を知ることが難題だ…
- 聞き間違いなのに、妙に意味が通ってしまう。eggcorn は、語句を聞き違えたり解釈し直したりして、文脈に合いそうな別の表現になること。単なる無意味な音の間違い…
- 島に降ろしてくれ、と言った。迎えは4年以上あと。船乗りアレクサンダー・セルカークは、当初は自分の希望で無人島に残された。南太平洋の島で過ごした期間は、4年4か月に及ん…
- 世界の産業を、巨大な展示会に集めた。1851年、ロンドンのハイド・パークで大博覧会が開かれた。各地の製品や技術を並べるこの形式は、19世紀の万国博覧会へつ…
- 歌詞の空耳に、名前が付いていた。mondegreen は、聞き間違えた語句に別の意味を与える現象。歌や詩でよく起こり、聞こえた音を知っている言葉に組み…
- タイタニックから生還。別の沈没からも、生還。船員・看護師のヴァイオレット・ジェソップは、タイタニックとブリタニックの両方の沈没を生き延びた。その前にはオリンピック…
- 人類の祖先の大発見。偽物と確定するまで41年。1912年に発表されたピルトダウン人は、未知の初期人類の化石として扱われた。疑問は早くからあったが、捏造と決着したのは…
- 悪臭の街の地下に、巨大な水の道。19世紀後半、ロンドンは下水道網を整備した。テムズ川の汚染と大悪臭の背景には、都市の排水をどう処理するかという問題があ…
- 坂を転がるチーズを、大人たちが追いかける。イングランドのクーパーズ・ヒルでは、急斜面を転がる丸いチーズを追って走る催しがある。見た目の可笑しさとは別に、転倒やけ…
- 妖精が写った写真を、名探偵の作者が信じた。1917年から撮られたコティングリーの妖精写真。シャーロック・ホームズの作者コナン・ドイルは、超自然現象の証拠と受け止…
- シュノーケルの行き先は、透明な海ではない。ウェールズで行われるボグ・シュノーケリングは、泥炭地の水路を進む競技。フィンを使い、通常の泳法は使わないというルールも…
- 明治の日本を旅した、英国の旅行家。イザベラ・バードは1878年の日本旅行を記録した。観光地だけを巡る旅行とは違い、当時の道や宿、暮らしの様子も記した旅行…
- 墓地へ向かう、専用の鉄道があった。1854年に開業したロンドン・ネクロポリス鉄道は、遺体と会葬者を郊外のブルックウッド墓地へ運んだ。都市の埋葬場所の問題…
- cleave は「割る」。でも「くっつく」でもある。英語の cleave には、裂く・割る意味と、固く付着する意味がある。異なる語源を持つ語が、同じ形になっている。
- 海辺で拾った化石が、地球の見方を変えた。メアリー・アニングは英国ライム・リージスの崖で化石を探し、収集・販売した。海の爬虫類などの発見は、太古の生命を考える手…
- 一頭の豚から、米英の軍事的対立へ。1859年、国境が争われていたサンフアン諸島で豚が撃たれ、米英が対立した。「豚戦争」と呼ばれるが、人の戦死者は出なかっ…
- 昔は「抜きん出た」。今は、悪い意味で目立つ。egregious は、現代英語では甚だしく悪いことに使われる語。古い用法には、優れた・際立ったという肯定的な意味もあ…
- 臭いが強すぎて、政治の問題になった夏。1858年、ロンドンのテムズ川の悪臭が深刻化した。「大悪臭」と呼ばれるこの出来事は、都市の下水整備を進める契機になった。
- 海へ入るために、小屋ごと移動した。海水浴用のバシング・マシンは、着替えができる車輪付きの小屋。浜から海へ動かし、人目を避けて水に入れるようにした。
- ビールの洪水。実際には人命を奪った事故。1814年、ロンドンの醸造所で大きな容器が壊れ、大量のビールが周囲へ流れ出た。珍しい名前の裏に、住民が亡くなった災害が…
- 氷で空母を作る。戦時中の巨大な構想。第二次世界大戦中のハバクック計画では、氷を使った大型の航空機基地船が検討された。木材パルプを混ぜた氷、パイクリートも候…
- 敵に読ませるための、偽の秘密文書。1943年のミンスミート作戦は、偽情報を敵側へ届ける英国の欺瞞工作だった。遺体に持たせた文書を使い、連合軍の侵攻先を誤…
- 見つけた証拠は、箱の中のスタンプ。レターボクシングは、手がかりから隠された箱を探す遊び。箱のスタンプを自分の記録帳に押すなどして、発見を記念する。
- 巨大客船の第二の仕事は、海底にケーブルを敷くこと。19世紀のグレート・イースタン号は、当時きわめて大きな蒸気船だった。旅客船としてだけでなく、大西洋の電信ケーブル敷設に…
- 映画の先駆者が、列車の旅の途中で消えた。初期の動画撮影で知られるルイ・ル・プランスは、1890年にフランスで失踪した。何が起きたのか、確定した説明はない。
- 地球を一周する間、船を動かすのは一人。英国のエレン・マッカーサーは2005年、単独・無寄港の世界一周航海で当時の最速記録を更新した。
- 嫌いな章を、糊で閉じてしまった。1768年の小説『センチメンタル・ジャーニー』。ある読者は気に入らない章のページを糊で貼り合わせた。あとで剥がし、問題…
- 誰かを許さないと誓う。誰だったかは忘れた。13世紀に学者殺害に関わったヘンリー・シメオニス。オックスフォード大学では彼と和解しないという宣誓が学位取得時に続いた…
- ロンドンの柵の正体は、昔の担架。第二次世界大戦中に使われた金属製の担架。戦後に余ったものが柵へ転用され、ロンドンの建物の周りに今も残る。見慣れた街の風…
- 架空のトースター発明家が、紙幣の候補に。学生のいたずらでWikipediaに書かれた『発明家アラン・マクマスターズ』。実在しない人物なのに話が広まり、英国の5…
- 女王の演説とスヌープ・ドッグ。何を比べる?数学者ハンナ・フライのクリスマスを扱う本には、英国女王のクリスマス・メッセージとラッパー、スヌープ・ドッグの歌詞の語彙…
- 最初の飲酒運転の摘発は、電気タクシーだった。ロンドンで電気タクシーが走り始めて22日後、運転手ジョージ・スミスが建物に衝突した。飲酒が確認され、飲酒運転で起訴され…
- 政治的な悪口に、便器を頭に載せる場面。作家ローレンス・スターンは1759年の風刺文で、教会内の争いを滑稽な物語にした。作中には登場人物が携帯便器の受け皿を頭…
- 地下鉄駅を経営するゲーム。ゴミ箱も手動で空にする。『Overcrowd』では、駅を掘ってホームや改札を作るだけでは終わらない。客の暑さや空腹、清潔さを管理し、ゴミ箱を空…
- あの怪物のうなり声、元の音はトイレの水。『ドクター・フー』に登場するイエティのうなり声は、トイレの水を流す音を遅く再生して作られた。怖い声の素材は、日常のごく…
- 『世界に喜びを』が、ポスターでは『世界たちに』。『ドクター・フー』の2024年クリスマス特番は『Joy to the World』。ところがディズニーの宣伝ポスターで…
- 1926年のテレビ実演。映った顔はたった9×5cm。ジョン・ロジー・ベアードは1926年1月、王立研究所の会員向けにテレビの公開実演を行った。映したのは共同事業者オリバー…
- 小さな山に、ニワトリが一羽だけ。英国の作家シメオン・バークレーの彫刻には、石の小山にニワトリを据えた作品がある。批評家は、その姿を周囲になじめない人の…
- 英国の小説が、日本語と中国語を経て映画に。1926年の中国の無声映画『空谷蘭』は、英国小説を日本語訳、さらに中国語訳を通して映画化したもの。中国の観客に合わせて…
- 違う役のはずなのに、また同じ俳優がいる。2024年の『ドクター・フー』では、俳優スーザン・ツイストが最初の6話に一見無関係な複数の役で登場した。最終話の役で、…
- 派手すぎると批判された。抑えたら、今度は地味すぎた。アレキサンダー・マックイーンは、服より演出が目立つと批判されてきた。2005年のパリのショーでは演出を控え、服を前面に…
- 原稿が長くなった。脇筋を独立させ、もう1冊に。1794年、英国の作家エリザベス・ガニングは、4巻分の契約で書いていた『The Packet』が長くなったため、登場人…
- ジャムの銘柄、夕食の呼び方。階級を笑う本の観察対象。作家ジリー・クーパーは1979年の風刺本『Class』で、英国の階級意識を架空の人物を通して描いた。後の食文化史の本は…
- わずか34秒の曲が、英国チャート9位に。映画『マインクラフト/ザ・ムービー』でジャック・ブラックが歌う『Steve's Lava Chicken』は、原曲が約…
- 出番まであと34秒。演奏用PCの設定が終わっていなかった。英国のバンドSouth Arcadeは2024年11月、BBC Radio 1の公演でクリック音を流すノートPCの設定…
- 自分のクレジットカードを絵にした。銀行の返事は『カードを解約して』。英国の美術家ババク・ガンジェイは2018年、自分のBarclaycardを描いた油絵をロンドンで展示し、銀行のBarc…
- 半年かけて垂れるはずの絵の具。10年以上たっても、まだべたついていた。英国の画家アレクシス・ハーディングは、性質の合わない絵の具を重ね、重力で表面がずれる作品を作る。2003年の作品『Qu…
- 緑・白・オレンジか、オレンジ・白・緑か。国旗を取り違えた。アイルランドとコートジボワールの国旗は、三色の左右が逆。2013年、北アイルランドのベルファストで、アイルランド国旗の…
- あの『=』記号、登場後61年間、印刷物に再登場しなかった。数学の等号『=』は、ウェールズの数学者ロバート・レコードが1557年の本で使った。彼は平行な二本線ほど等しいものはない…
- BBC Oneに断られたドラマ。後にBBC Oneの看板級作品になった。ドラマ『Line of Duty』は2011年、企画をBBC Oneに持ち込んだが断られ、BBC Twoで2012年に…
- 庭から捨てた切れ端が、外で根づいて広がる。コーカサス周辺などを原産とする多肉植物 Phedimus spurius は、欧州各地で栽培地の外へ広がった。庭ごみと…
- 視聴者が二人を恋人として応援。制作陣が物語に取り入れた。2022年の『ドクター・フー』特別編では、13代目ドクターとヤズの間に恋愛の可能性が描かれた。制作陣によれば、当初の構…
- 教会を風刺した小冊子。大司教は全500冊の焼却を命じた。作家ローレンス・スターンは1759年、教会内の争いを風刺した『A Political Romance』を実名で発表した…
- 1358年の和平案。フランスの約4分の1が条件だった。百年戦争中の第一次ロンドン条約では、フランス王の身代金と和平の代わりに、フランス領の約4分の1をイングランドへ譲ること…
- 二台を取り違えて廃棄。片方にビットコインの鍵があった。ウェールズのジェームズ・ハウエルズは2013年、別の機器と取り違え、ビットコイン約8000枚の秘密鍵が入ったハードディ…
- ゲームを作りたい。予算が足りず、開発者はコードを学んだ。英国の作曲家ティム・フォリンは、実写の推理ゲーム『Contradiction』を作るために資金を集めたが、総予算は約6…
- 学校へ忍び込んだ参政権運動家。建物が気に入り、火をつけなかった。1913年4月、英国バーミンガムの古い学校に女性参政権運動家2人が侵入した。窓は開けられていたが、火は放たれなかった。…
- 寄付品店で見つかった昔のCD。解散したバンドが20年後に戻った。英国のバンドPanchikoは2000年ごろに解散した。初期のEPが寄付品店で見つかり、オンラインで話題になった後、2…
- お祝いの舞踏会場。解体・移築して、砲兵博物館になった。ロンドンのロタンダは1814年、王室の祝賀行事のための仮設舞踏会場として建てられた。行事後も残り、1818年に解体して…
- パンジャブ語で人生相談。次は英国のインド料理を監修した。カイラシュ・プリは料理や家庭の悩みを雑誌に書き、性の相談にも答えた。英国へ移った後、1975年にはマークス&スペンサー…
- 『オデュッセイア』の翻訳者。序文で批判者に悪態をついた。17世紀初めにホメロスを英訳したジョージ・チャップマンは、ギリシャ語ではなく既存のラテン語訳を使ったという噂に怒り、序…
- 昔の欧州にいたゾウ。大人の雄は平均で約13トン。絶滅した直牙象は、更新世のヨーロッパと西アジアに生息した。十分成長した雄は肩高が平均約4メートル、体重約13トンと推定…
- 細かなレースを編む人たち。歌は時にぞっとする内容だった。欧州のレース職人が作業中に唱えた短い歌は『レース・テルズ』と呼ばれる。英国の一部では残酷な題材の歌もあり、19世紀半ば…
- ニンジンの笛、カボチャの太鼓。毎回、新鮮な楽器が必要。ロンドン・ベジタブル・オーケストラは野菜を加工した楽器で演奏する。ズッキーニのトランペットやナスのカスタネットも使い、…
- 1975年のテレビ悪役。2024年に同じ声で戻ってきた。英国ドラマ『ドクター・フー』の1975年の『Pyramids of Mars』で悪役スーテクが初登場した。2024年の…
- 平日はオーディション。週末は犬のごはんを売る。英国の俳優ダーシー・グレイは、俳優の仕事を探す間、週末に高級ドッグフードを販売していた。会社が俳優を雇ったのは、人前で…
- 大きなロボットを作る。まず34個に分けて3Dプリント。『ドクター・フー』の2025年の回『The Robot Revolution』では、大きなロボットの衣装をデジタル設計…
- テイラー・スウィフトの新曲。米国で単語の意味を調べる人が続出。『fortnight』は英語で2週間を意味する。テイラー・スウィフトが同名の曲を発表した当日、米国でこの語の定義を探す…
- 道路が閉鎖。住民が道路を造り、すぐ畑に戻した。2014年、英国ケルストン近くの幹線道路が地滑りの恐れで閉鎖された。地元の実業家らは迂回のため私設有料道路を建設。元の…
- 1846年に銀貨が大量発見。同じ畑で、121年後に続きを発見。英国ボルトン・パーシーの畑では1846年に約2000枚の古い銀貨が見つかった。1967年には少年たちが同じ畑からさらに…
- 14歳の重量挙げ選手。1年で記録を98回更新した。英国のゾーイ・スミスは体操の練習中に重量挙げを勧められた。2008年にはジュニアとシニアの複数階級を合わせ、国内記録を…
- サイの着ぐるみで走る。気づけばマラソン113回。英国のクリス・グリーンはサイ保護のため、約10キロの着ぐるみ『スパイク』を着て走り続けた。2025年のロンドンマラソン…
- 王の弟はワイン樽で溺れた?処刑は事実、方法は伝説。イングランド王エドワード4世の弟クラレンス公は反逆罪で有罪となり、1478年にロンドン塔で非公開の処刑を受けた。甘口ワ…
- 毎週ちがう話と思いきや、シーズン丸ごと1本の物語。2021年の『ドクター・フー』第13シリーズは、全6話で一つの『Flux』という物語を構成した。シリーズ全体を一つの話…
- 9歳のバンド練習。場所は先生のライブ会場。英国の歌手エリン・ルカウントは、子どものころ独学で音楽を学んだ。小学校の音楽教師が自分のライブ会場を貸してくれたため、…
- アルバムの音は、眠っている間に浮かんだという。電子音楽家エイフェックス・ツインは、1994年のアルバム『Selected Ambient Works Volume…
- 捕虜の王が、国土のほぼ半分を渡す条約に署名。国内が拒んだ。百年戦争中の1359年、捕虜となっていたフランス王ジャン2世は、広大な領土をイングランドへ譲る第2次ロンドン条約を結ん…
- 『ドクター・フー』のインド分割回、エンディング音楽まで変わった。2018年の『ドクター・フー』第11シリーズ『Demons of the Punjab』は、1947年のインド分割を背…
- 脳性まひの代表チームにためらいがあった。参加して考えが変わった。英国のサッカー選手ジェイク・ブラウンは脳性まひがあり、子どものころから障害のない選手とプレーしてきた。2013年にイン…
- 緑化屋根に植える多肉植物。サラダやスープにも使われる。ヨーロッパや北アフリカに自生する多肉植物Petrosedum forsterianumは、低く広がる姿を生かして緑化屋…
- 粘土を調べた科学者が、工業生産されるナノ材料を作った。ハンガリー出身の鉱物学者バーバラ・ノイマンは、粘土の結晶構造を研究し、英国の企業で合成粘土ラポナイトを開発した。196…
- 米国は内戦のさなか、英国と戦う場合に備える軍艦も造った。米国南北戦争中の1863年、北軍は英国が南軍を支援して参戦する可能性を恐れた。そこで英国の商船を襲って戦争の費用を高く…
- 1343年の英仏休戦。紙の上の和平は、ブルターニュには届かなかった。百年戦争中の1343年、英仏はフランスのマレストロワで休戦を結んだ。領土は当面それぞれの占領地を維持し、恒久和平も話し…
- 息子たちの冗談で出た大会が、28回の優勝につながった。英国のアン・ウッズは1977年、息子たちにいたずら半分で変顔競技の大会に申し込まれ、初出場で優勝した。その後、女子の世…
- 子どもの舞台を見た女王が、出演者の足元を気にした。歌手ホリーアン・ハルは2006年、英国女王エリザベス2世の80歳を祝う催しで、子ども向け劇団の一員として演じた。終演後…
- コウモリ型の飛行装置は着地に成功した。次の実演は悲劇になった。発明家フィンセント・デ・フローフは1874年6月29日、気球から自作の翼で降下し、ロンドン郊外に安全に着地した。10日…
- 『古いティラノ系』の一種は、体長約3メートルだった。英国で頭骨が見つかったプロケラトサウルスは、中期ジュラ紀に生きた肉食恐竜だ。現在はティラノサウルスに連なる系統の古い仲…
- クレオパトラ姿で、牛乳を張った浴槽に乗って町を進んだ。1984年、ウェールズの酪農家テルマ・アダムズは英国の牛乳生産割当制度に抗議した。牛乳が安くなりすぎた現状を示すため、…
- ナイチンゲールの伝記映画で、評者が惜しんだのはペットの不在。1915年の映画『Florence Nightingale』を米国の映画誌『Variety』は評価しながらも、赤十字へ…
- 同じ種のタンポポでも、種をつくる仕組みが違う。英国でも見られるタンポポの一種『Taraxacum brachyglossum』には、有性生殖するものと、受精なしに種…
- テレビドラマの冒頭に、馬と赤ちゃんまで集まった。『ドクター・フー』の2025年の回『Wish World』の森の撮影には、フクロウ、6羽のアヒル、馬、赤ちゃんが参加。…
- 1812年の略奪で、記録や楽器まで持ち去られた。英国軍がジョグジャカルタの宮廷を襲った際、宝飾品だけでなく公文書、写本、ガムラン楽器も奪った。記録によると、書物類で残…
- 迷っていた仕事の返事を、門のそばで拾ったブローチが後押しした。1898年、エリザベス・ウィルヘルミナ・ジョーンズは英国の女学校の校長職を引き受けるか迷っていた。友人と歩いている時に…
- 教皇が英国の王子に王位を提示。本人は現地へ行かなかった。1254年、教皇側は10歳の英国王子エドマンドにシチリア王国の王位を提示した。父ヘンリー3世は息子に代わって受け入れた…
- 一つの建物が、パンの原料も布も音楽も生んだ。英国マンスフィールドのタウン・ミルは1775年ごろに水力製粉所として建てられ、のちに織物工場となった。1969年から2…
- 葬式の帰りに、黒い封のお菓子1790年の英国誌には、葬儀の参列者に甘いビスケットを配る習慣が紹介された。紙で包み、黒い封蝋で閉じたものだった。悲し…
- 戦場に開いたホテルには、宿泊より食事ジャマイカ生まれのメアリー・シーコールは1855年、クリミアに英国ホテルを開いた。名前はホテルでも、中心は食事や飲み物…
- 墓の鉄かごは、死人を閉じ込めるため?19世紀の英国で使われたモートセーフは、墓を覆う重い鉄の装置だった。防ぎたかったのは死者の復活ではなく、解剖用の遺体を…
- 食事をして、故人の罪を引き受ける?ウェールズなどに結びつけて語られる「罪食い」。葬儀の食べ物を食べる人が、故人の罪も引き受けると考えられた儀礼だ。ただし…
- チョコバーに衣をつけて、油へスコットランドのチップショップから話題になった、揚げマーズバー。チョコ菓子に衣をつけて揚げる。1990年代半ばには報道…
- バターにも、牛や花の模様を押したバタースタンプは、柔らかいバターの塊に模様をつける道具。木製で牛や花、幾何学模様を彫ったものがあった。家庭の飾りにも、…
- ポテトチップスが、サンドイッチの具になるクリスプサンドイッチは、パンにポテトチップスを挟んだもの。英国やアイルランドで食べられ、バターを使う形もある。付け合わ…
- 飲み物のために、銀のおろし器をポケットへ18世紀には、ナツメグを銀の小さな容器で持ち歩く流行があった。容器にはおろし器もついていて、パンチ酒に香辛料を加えられ…
- フライドポテトは、パンにも入るチップバティは、パンにフライドポテトを挟む英国のサンドイッチ。バターやソースを加えることもある。日本語だと付け合わせに…
- 夫の死で、マジックショーは終わらなかったアデレード・ハーマンは夫のマジックで多くの役を演じていた。1896年に夫が亡くなると、公演を続ける道を選んだ。やがて自…
- サンドイッチの具が、トーストだったトーストサンドイッチは、焼いた薄いパンを二枚のパンで挟む。1861年の料理本にもレシピが載っている。具を足し忘れた冗談…
- かば焼きじゃなく、ゼリーに包まれたウナギロンドンの伝統料理には、煮たウナギを冷ましてゼリー状にしたものがある。煮汁に出た成分が、冷えると固まる。ウナギと聞いて…
- 335年の戦争、そもそも開戦したかも曖昧オランダと英国のシリー諸島には、和平がないまま335年戦争状態だった、という話がある。1986年には和平の儀式が行われ…
- 船の時計を合わせるため、高い球を落とした19世紀の港では、決まった時刻に高い球を落とし、船から時計を合わせられるようにした。タイム・ボールという装置だ。合図は…
- 昔マシンガンと呼ばれた銃は、手動だった1718年に特許が取られたパックル銃は、手動で扱う回転式の銃だった。後の記録にはマシンガンという呼び方もあるが、現代の…
- How are you?が、体調の聞き取りとは限らない英語のHow are you?は、本気で様子を尋ねる場合も、会話を始める挨拶の場合もある。情報を得るより関係をつなぐ表…
- バッキンガム宮殿へ、シマウマ4頭の馬車で行った動物学を好んだウォルター・ロスチャイルドは、4頭のシマウマにつないだ馬車をバッキンガム宮殿へ走らせた。シマウマも調教で…
- ウェールズのcwtchは、ただのハグより安心を含むウェールズのcwtchは、温かさや安全な場所の感じを伴う抱擁を表す語。隠れ場所の意味もある。英語のhugなどに近いが、…
- 小さな花束の名前は、鼻を楽しませる飾りだったノーズゲイは、手に持ったり身に着けたりする小さな花束。英語の名前はnoseと、昔は飾りを意味したgayを合わせたものだ…
- 虫の瓶に生えた草が、植物を運ぶ箱のヒントになったナサニエル・ウォードは、虫を入れた密閉した瓶の土から、シダや草が育つことに気づいた。そこからガラスで保護する箱を試した…
- ビール造りの副産物が、パンに塗る物になったマーマイトは、ビール醸造の副産物を使った酵母エキスのペースト。英国で1902年に作られ、バターを塗ったトーストなどに添…
- カップの中の小さな棚は、口ひげを守るため口ひげ用カップには、内側に半月形の棚がある。飲み物の通り道を残し、ひげを濡らさず飲むための形だ。ビクトリア朝には、ひげ…
- 回る車輪の周りに、小さな足を並べたペドレール車輪は、車輪の周りに接地する足を付けた昔の構想。足が地面に合わせて動き、凹凸を越えたり圧力を分散したりする狙…
- 大きな車輪の未来車には、運転席が回る問題があった1930年代のダイナスフィアは、大きな車輪の内側に運転席を入れた試作車。走れた一方、操舵やブレーキには課題があった。加…
- 昔のケチャップには、キノコが主役のものがあったケチャップといえば赤いトマト味を想像する。でも英国には、キノコを主な材料にしたケチャップの歴史がある。北米の英語圏でも…
- 木のシーソーで球を飛ばしてから打つ遊び英国のバット・アンド・トラップでは、小さな木の装置に球を載せる。反対側をバットで叩いて球を跳ね上げ、続けてその球を打つ…
- 大きなひだ襟は、糊で形を保っていた昔の肖像画にある、首の周りの大きなひだ襟。ラフと呼ばれ、糊を使うことで布が形を保ち、より大きく広げられた。服から外して…
- skinkという名なのに、トカゲのスープではないカレン・スキンクは、スコットランドの町カレンの名物スープ。燻製のハドック、ジャガイモ、玉ねぎなどを使う。英語のskin…
- 精密な時計の中身に、木の歯車を使った人ジョン・ハリソンは、大工の技術を生かして時計を作った。初期の時計では、オーク材などを使った木製の機構が動いていた。金属…
- プディングという名でも、豆の塩味の料理ピーズ・プディングは、黄色い割りエンドウなどを煮た塩味の料理。英国北東部で親しまれ、ハムなどと組み合わせる。プディング…
- 雨を防ぐ布は、2枚の間にゴムを挟んだチャールズ・マッキントッシュの防水布は、2枚の布の間を天然ゴムで接着する仕組みだった。表面の布だけで雨を止めようとした…
- 尖った靴の名前は、巻き貝を取り出す道具から1950年代以降に英国のロックンロールのファンらが履いたウィンクルピッカーは、先端が長く尖った靴。その呼び名は、巻き貝…
- 同じ名前で、飲み物にもデザートにもなる英国のシラバブは、ミルクやクリームとワインなどを使う飲み物にも、デザートにも付く名。濃さによって、飲んだりスプーンです…
- 温かい飲み物の名が、冷たいデザートへ変わったポセットは、もともとミルクにワインやエールを合わせる温かい飲み物だった。古い形が消えた後、19世紀にその名が復活し、ク…
- デザートの名前が、お世辞や中身のない話にもなるフラマリーは、英国で生まれた柔らかいデザートの名。やがて英語では、空っぽのお世辞や中身のない話を指す意味も持った。豪州…
- ビリヤードの穴が、縁ではなく台の表面にあるバー・ビリヤードの台には、端のポケットがない。球を落とす穴が、台の表面に九つある。さらに倒すと失点するピンも置かれる。…
- 硬貨を払う代わりに、台の線の間へ滑らせるショヴ・ヘイプニーは、硬貨や金属の円盤を木などの台へ滑らせる英国のゲーム。線の間に完全に止まると得点になる。昔の半ペニ…
- カメのスープをまねた料理は、カメを使わない英国のモック・タートル・スープは、カメ肉のスープをまねる料理。仔牛の頭などを使って、食感や味を似せた。名前のmockは…
- ひもで吊った球を振り、卓上のピンを倒す卓上スキットルの一種デビル・アモング・ザ・テーラーズでは、柱から吊った球を振ってピンを倒す。球を床へ転がすボウリングと…
- 草の細い芯を、明かりの道具に使ったラッシュライトは、イグサなどの芯に油脂を含ませた古い明かり。ろうそくとは違い、草の芯が燃える部分になっている。小さな草…
- 花瓶のような器に、火を運ぶ棒を入れたスピル・ヴェースは、花ではなく、細い木や巻いた紙を入れる器。暖炉の火をろうそくなどへ移すための道具を、そばに置いておい…
- 棒高跳びの金メダリストは、組み立て玩具も作ったA・C・ギルバートは1908年の五輪棒高跳びで、エドワード・クックと並んで金メダルを得た。その後、鉄骨構造から着想を得…
- 乗馬の芸の休み時間に、道化や曲芸を入れたフィリップ・アストリーは、ロンドンで馬に乗る芸を見せていた。1770年には演目の合間を埋めるため、道化や綱渡り、曲芸の…
- 椅子の背の小さな布には、髪油対策の名があるアンチマカッサーは、椅子の背などに掛ける小さな布。マカッサー・オイルという髪油が流行し、家具の布を汚さないよう洗えるカ…
- 大小の車輪の自転車は、硬貨の名前で呼ばれるペニー・ファージングは、大きな前輪と小さな後輪を持つ自転車。その呼び名は、英国の大きなペニー硬貨と小さなファージング硬…
- 喫煙用ジャケットは、服に煙や灰を付けないためでもあったスモーキング・ジャケットは、くつろぐ服として知られる。でも煙や落ちる灰から、下に着た服を守る目的もあった。19世紀の英…
- 1946年の一人用車は、幅80センチだった1946年、英国のラーマー・エンジニアリングは、身体に障害のある人向けの小さな一人用車を作った。幅はわずか80センチ。…
- ドッグカートなのに、引くのは馬だったドッグカートと聞くと、犬が引く車に思える。でもこの名の馬車は、狩猟の人と犬を運ぶためのもの。犬を入れる換気用の隙間があ…
- 靴のバックル業者は、流行離れを王子に止めてもらおうとした1791年の英国。靴のバックルが流行から外れ始め、製造業者は王太子ジョージに助けを求めた。王子は宮廷でバックルを必要と…
- 訪ねた人が、犬の首飾りを心配した家英国のバーナーズ卿は、犬に店で買った真珠風の首飾りを付けていた。滞在したパトリック・リー・ファーマーは、客が犬の首飾り…
- 下院に30分だけいた議員の記録ジョン・ミットンは1819年、シュルーズベリー選出の英国議員になった。下院にいた時間は、同年6月の30分と伝えられる。…
- 古い盤の遊び方を、粘土板から読み直したウルの王族のゲームは、盤が発見されても、最初は遊び方が分からなかった。大英博物館のアーヴィング・フィンケルは、紀元前1…
- 詩の朗読を、幕の顔の口から聞かせたイーディス・シットウェルの詩とウィリアム・ウォルトンの音楽を組み合わせた《ファサード》。上演では、顔を描いた幕の口に穴…
- 薬の研究から、染料の紫が見つかったウィリアム・ヘンリー・パーキンは1856年、キニーネを合成する研究をしていた。ところが得られたものから、強い紫色の物質…
- 庭の廃墟が、本当に壊れた建物とは限らない大きな庭園では、古い修道院や神殿風の建物を、飾りとして新しく作ることがあった。フォリーと呼ばれる装飾建築の一種。遺跡の…
- ダンロップのタイヤ作りは、子どもの車輪に向かったジョン・ボイド・ダンロップは1887年、ベルファストで息子の三輪車のために空気入りタイヤを開発した。その後、自転車にも…
- ハハは、景色を遮らずに動物を止める境界庭のハハは、壁を地面の下へ沈めるような溝の構造。家畜が庭へ入るのを防ぎながら、遠くの景色を遮らない。柵を見せないことで…
- モリス・ダンスでは、小さな布が手の動きを見せる英国のモリス・ダンスには、ハンカチや棒を手に持って踊るスタイルがある。コッツウォルズ系では、手の動きに合わせて布や棒を…
- レンガ一個が大きくなった理由は、税金だったイギリスのレンガ税は、個数を基準に課された。そこでメーカーは、大きいレンガを作り、同じ建物に使う個数を減らした。すると…
- ロンドンの風変わりな活動家が残した道具スタンリー・グリーンは、ロンドンの街頭で独自の主張を掲げ、自作の冊子を配った。冊子は84版に達したという。1993年の…
- 昔の石けん作りに、一度一トンという壁があったかつてイギリスの石けん製造には、一回の煮込みで最低一英トンを作る決まりがあった。少量から始めたい人には、大きすぎる単位…
- 空から見た街が、10メートルの絵になった2005年、スティーヴン・ウィルトシャーはヘリコプターで東京を短く見た後、記憶をもとに街を描いた。完成まで7日、絵の長…
- ガラスの重さに税がかかると、形も変わったイギリスで1746年に始まったガラス税は、材料を重さで測った。税の負担を抑えようと、器を小さくし、飾り方を変えたものが…
- ラウンダーズでは、下手から球を届けるイギリスやアイルランドのラウンダーズは、バットで球を打って走る競技。でも投手は、下手から球を届ける。野球の映像に慣れた…
- 水中の人の像は、置いた後も姿を変えるジェイソン・デカイレス・テイラーは、グレナダのモリニエ湾などに水中の彫刻を設置してきた。人を型にした像にも、海の生物が…
- 娘が多くても、二枚で足りる税の決まり1795年のイギリスでは、髪に粉を使う人に、毎年の証明書を求める税ができた。父親に未婚の娘が二人より多い場合、二枚の証…
- ウィラード・ウィガンの彫刻は、目で探すほど小さいイギリスの彫刻家ウィラード・ウィガンは、針の穴やピンの頭に収まる作品を作る。顕微鏡で見るような大きさだ。2010年には…
- 酒場の大時計は、時計税から生まれたわけではないイギリスの酒場などに掛けた大きな時計には、議会の時計という通称がある。1797年の時計税を避けるためにできた、と語られ…
- 最初の立体視装置には、絵が使われた1838年に紹介されたウィートストンの立体視装置は、左右の目へ違う画像を届けた。実用的な写真術の発表より前だったので、…
- ゾートロープは、絵の帯を回して見せるゾートロープの筒の内側には、少しずつ動きが違う絵が並ぶ。筒を回し、側面のすき間から向こう側の絵を見ると、動いて見える。…
- 鳥と鳥かごを、回転で重ねる玩具ソーマトロープは、小さな円盤の両面に絵を描き、糸で回す玩具。片面の鳥と、反対面の鳥かごが、速く回すと一つの絵に重なって…
- 汚れた街路に、小さな横断路を作った人19世紀の都市には、道路を渡る人の前を掃き、心付けをもらう仕事があった。馬車の多い街路では、泥や馬の落とし物で長い衣服…
- ウェルシュ・ラビットは、肉料理ではないウェルシュ・ラビットとも呼ぶウェルシュ・レアビットは、トーストに熱いチーズのソースを載せた料理。うさぎは入らない。名前…
- ニューヨークへ向かった飛行は、カナダに着いた1936年、ベリル・マーカムはイギリスから一人で大西洋を西へ飛んだ。目標はニューヨーク。でも燃料タンクの通気口が凍る問…
- 通信を取り戻す道は、ペダルでつないだ第二次世界大戦中、ナンシー・ウェイクのチームは無線機と暗号を失い、ロンドンへ連絡する手段が必要になった。彼女は別の無線…
- 壁の金属板は、かつて消防への目印だった古いイギリスの建物にある保険会社の金属板は、契約した建物を消防隊へ示す印だった。会社が消防隊を持つ時代の仕組みだ。ただ…
- 燃料タンクを待てず、瓶で試した飛行機作りリリアン・ブランドは、自作機メイフライのエンジンを早く試したかった。燃料タンクがまだなく、空のウイスキー瓶などで代用し…
- 屋敷のひもは、部屋ごとのベルにつながったヴィクトリア時代の屋敷では、部屋のひもを引くと、使用人の待つ場所でベルが鳴る仕組みがあった。ベルには部屋の表示があり、…
- パズル・ジャグは、飲み方を考えさせる器パズル・ジャグの首には穴が開いている。普通の水差しのように傾けて飲もうとすると、こぼれる仕掛けだ。器の中には隠れた管が…
- 三つ以上のカップが、内部でつながっているファドリング・カップは、三つ以上の器を穴や管でつないだ飲み物のパズル。一つへ注いだ液体が、別のカップにも回る。うまく空…
- カード遊びの点数は、小さな板が記録したホイストの得点を覚える道具には、小さなふたを開け閉めするものがある。短い形式の遊び用では、五枚の幅広いふたが点数、三枚…
- ティグは、何人かで使うためのマグだったイギリスの陶器の大きなマグ、ティグには、三つ以上の取っ手がある。縁をいくつかの部分に分け、複数の人が飲むための形だ。九…
- 遺された箱は、1978年まで開けない決まりだった蝶の研究者マーガレット・ファウンテンは、1940年に亡くなった。標本のコレクションと日記は、ノリッジ城博物館へ遺された…
- 人の形をした水差しには、役目のある帽子があるトビー・ジャグは、座った人の形をした陶器の水差し。典型的な人物がかぶる三角帽子は、注ぎ口になる。背後には取っ手もある。…
- 昔助けた子どもたちが、テレビの客席で立った1988年、ニコラス・ウィントンの子どもの救出活動がBBC番組で紹介された。その後の放送では、かつて救出された人に立っ…
- トーストを離して立てる棚には、交換条件がある英国で18世紀末から使われたトースト・ラックは、焼いたパンを間隔を空けて立てる。重ねないので、水蒸気が逃げてしんなりし…
- 雲を分類した人に、ゲーテが関心を寄せた英国のルーク・ハワードは、1802年に雲の分類を提案した。積雲、層雲、巻雲などの名前を整理した仕事は、詩人ゲーテの関心…
- ガートルード・ベルの名は、アルプスの山にも付いた中東の旅や考古学で知られるガートルード・ベルは、アルプスにも登った。1901年、ガイドのウルリッヒとハインリヒ・フュー…
- 天板を広げると、支える脚も開く16世紀の英国で登場したゲートレッグ・テーブルは、天板の一部を折り畳める。使う時には、門のように回転する脚を出し、天板…
- カンタベリーという家具は、紙を立てて分けるカンタベリーは、低い台に縦の仕切りを付けた家具。楽譜などを立てて収め、引き出しやキャスターが付く例もある。英国では17…
- 客室乗務員だった人が、Q*bertで記録を作ったドリス・セルフは、客室乗務員の仕事を経て、ゲーム大会でも活躍した。1984年、58歳でQ*bertの大会設定の世界記録…
- 酒の瓶を見せたまま、鍵で留める箱があるタンタラスは、デカンターを収め、鍵で取り出せなくする小さな家具。中身は見せられるが、勝手に飲むのを防ぐ。ジョン・ベッジ…
- 小さな書き物机は、横から収納を出すダヴェンポート・デスクは、斜めの天板を持つ小さな英国の机。天板を持ち上げると、紙や筆記具を置く場所がある。側面には引き…
- 標本の間を動くため、肘掛け椅子を改造したフランスのベルジェールは、背や側面に布を張った肘掛け椅子。ダーウィンはその椅子に車輪を付け、書斎の標本から別の標本へ動…
- 土の道と手作りの跳躍器具からアリス・コーチマンは、人種差別のため正式な競技施設を使えず、土の道を裸足で走り、自作の器具で跳躍を練習した。1948年…
- 蒸気機関車の大会に、馬で動く車両1829年、英国レインヒルで鉄道用の動力を選ぶ試験が行われた。蒸気機関車の競争に参加した車両の中には「サイクロペッド」…
- 有名じゃないから断られた。その海を渡った1950年、フローレンス・チャドウィックは知名度不足を理由に英仏海峡の水泳大会への参加を断られた。自費で挑戦し、同年8…
- ゴールまで行った。でも記録は「未完走」1992年のバルセロナ五輪で、デレク・レドモンドは400メートルの途中に脚を負傷した。それでも進み、観客席から来た父に…
- 聖書から「してはいけない」の否定が消えた1631年、ロンドンで印刷された聖書の一部で、十戒の文から英語の「not」が抜けた。不倫を禁じる文が、逆の意味になって…
- 大事件みたいな名前の、じゃがいも料理ランブルディサンプスは、スコットランドのボーダーズ地方の料理。主な材料は、じゃがいも、キャベツ、玉ねぎ。ロースト料理の…
- 一時間もかからなかった戦争1896年8月27日、英国とザンジバルの間で戦闘が起きた。継承したスルタンをめぐる対立の末、英国側が宮殿を砲撃。戦闘は…